2020-10-06

いいかねPaletteワーケーション体験会

いいかねPlatte

■ はじめに

コロナ禍の中、いっそう働く場所への制約がなくなってきている2020年。
政府が進める働き方改革の一環として、注目を浴び始めているのが、ワーケーションです。

余暇を楽しみながら、オフィス以外の環境に身をおいて仕事をする新しい働き方である「ワーケーション」を推進する、ワーケーションコンソーシアムジャパンのメンバーであるイノベーションプラスは東京や福岡を拠点にしている各企業を招聘し、ワーケーション体験会を開催しました。

今回は廃校を改装してつくられた施設”いいかねPalette”を主会場とし、働きかたの未来は今後どのように変わっていくのかを各企業の参加者がどのように感じ、体験をしていたのかその様子をレポートさせていただきます。

■ 福岡空港に集合し、うきは市へ

各自福岡空港国内線ターミナルに集合し、11名が2台のキャンピングカーに乗車。
東京・福岡からの参加者が合流し、それぞれの車内でお互いの仕事について紹介しあいながら目的地の福岡県うきは市へ。

普段の「ワークスタイル」とは全く違う新たな働き方を体験することに対して、柔軟に捉えている方が多く、このプロジェクトに対して参加者はワクワクしているように見えました。

うきは市での昼食

うきは市の食事処、不動庵に到着。
3つのテーブルに分かれ、お互いの会社の話や、私生活について、リラックスした雰囲気でコミュニケーションをとりました。

私のテーブルでは、3社の企業からの参加者が座っており、それぞれの会社が「なぜこのプロジェクトに参加したのか」を聞いてみると参加メンバーからこのような言葉をいただきました。

「大きな会社だからこそ、働き方や服装などは関係なく、人の人生や働くことに軸を置いたワークスタイルを模索していかなければいけないなと思っているんです。たまたま誘われたということもありますが(笑)」

自分たちの会社の未来を当事者として捉えて考えているのはさすがだと感心させられました。

靴を脱いで畳の上で食事をするという時間さえも、参加者との距離を縮められる一つの方法だなと気づきを得ながら、次の目的地へと向かいます。

■ コワーキングスペース FLATFORM UKIHA

FLATFORM UKIHAへ。
すでに全体は打ち解けていて、リラックスモードで内観。古民家を改装した場所でどういう働き方ができるのかということへの説明を受けました。

「営利目的でないからこそ、私たちはこの場所を続けられている。」

案内をしてくださった、江口さんの言葉を受け、参加者の表情は千差万別で、ビジネスのあり方の多様性に触れることでそれぞれの働き方を思案している姿が印象的でした。

■ いいかねパレット

今回のプロジェクトの主会場、いいかねパレットへ到着。
この施設は、2014年統廃合となって生まれた廃校、旧猪位金小学校を利活用して作られた、いわば”なんでもできる”場所です。

設立者の樋口さんから学校全体の案内を受け、各オフィススペースを見学。
学校の面影を残した施設で働くということに参加者は強い興味を持ち質問を繰り返していたのが印象的でした。

その後のプレゼンテーションでは「地域で余暇を楽しみながら働く」ことの意義や、地域の活性化のあり方をいいかねパレットの立ち上げの経緯なども踏まえてお話しいただき、地域を元気にする種火は地域と関わることから生まれるという話で、会場は納得感に包まれていました。

「まだまだワーケーションに対する具体的なイメージが湧いていないけれど、仕事の生産性が高まるのはわかる気がする」そんな言葉が参加者から漏れてくるほど、様々なヒントがちりばめられたプレゼンでした。

■ 1日の終わりにバーベキューで乾杯

いいかねパレットの紹介の後は、交流会としてバーベキュー。

「廃校や地域の休眠資産の利活用」
「キャンピングカーを利用した法人向けサービス」
「ワン九州として日本を牽引するビジョン」…etc

普段の仕事とは違った、環境でコミュニケーションをとることで、人と人との距離がぐっと縮まることがワーケーションの醍醐味だと確信しました。
ビールを片手に未来を語り合う参加者の姿は笑顔に溢れていました。

日を跨ぎ、深夜1:00を超えても地域を盛り上げるための熱い討論が繰り広げられ、参加者の結束力はさらに強まっていたと思います。

会社の垣根を超えた日本全体の今後について議論できる機会が生まれる、この場は凄まじいポテンシャルを秘めていると感じざるを得ませんでした。

■ 「働き方改革×地域」をビジネスに。

2日目は、3名のプレゼンテーションと参加者からのレビューの共有でまとめ。
それぞれの事業者が考える、働き方改革×地域は業態が違う分、アイデアもそれぞれで異なり参加者にとっても気づきになっていたと思います。

最後の参加者ひとりひとりから今回のプロジェクトの感想を共有した際に、参加者のレビューの中で私が印象的だったのは、この言葉です。

「働き方改革や、地方創生という概念は、各人が思い描いているメッシュがそれぞれが違うということを深く感じました。金銭価値にはないベクトルでの発揮できる場所を各地域に作っていくことが日本のキーになってくると思うので、私たちの会社のメンバーと、今回参加した方々と今後も考えていきたい。」

このような気づきを「実践していこう」という姿勢ができあがったことは、このプロジェクトの価値を示しているのではないでしょうか。

■ 最後に

東京では見ることができない景色や人に触れ、プロジェクトを通じて新たな気付きがどんどん出てきたこのプロジェクトは間違いなく参加者にとって充実したものでした。

年齢や世代、価値観、役職関係なくコミュニケーションを取る姿こそ本来の仕事で発揮されるべき姿だと感じられワーケーションと言う政府が推進している働き方改革に希望が持てる素晴らしい機会となりました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(文責 Givee株式会社 村上)

Workation Consortium Japan公式サイト

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